1949年に設立されたハワイ・プレパラトリー・アカデミー（HPA）は、大学進学を目的とした学生を対象にした、太平洋地域でも有数の男女共学の進学校です。また、当校は寮を完備した全日制の教育機関で、その小規模な学校環境とは対照的にグローバルな教育を提供しています。尚、9年生から12年生のキャンパスにある寮には約400人の学生が入寮できます。

HPAは、地球上で最も多様といわれる生態系に囲まれたハワイ島の中央に位置し、ハワイ州以外の米国内の州や地域だけでなく世界中の学生を魅了しています。9年生から12年生が学ぶ高学年用のキャンパスはコハラ山の麓220エーカーにもおよぶ敷地に建っています。寮で生活している学生たちは美しいキャンパスや当校が提供している様々な機会を満喫しています。キャンパス内には、教室22室、講義用ホール、付属語学学校（IES）の教室、音楽練習室、実験室以外に、「幼稚園から12年生までを対象とした世界で最も緑豊かな学校の施設」と称されて国際的に広く知られている最新のエコ建築ラボ（エネルギー・ラボ）があります。

HPAのカリキュラムは、学生が大学に進学することを前提に設定されており、留学生を対象とした第二言語としての英語など全ての分野における知識の習得に重点が置かれています。学生10人に対し教師陣が1人の割合で、学生数8人から20人のクラスがほとんどです。HPAでは、美術史、生物、微積分（ABとBC)、化学、英語・作文、環境科学、文学・作文、日本語、物理（BとC）、心理学、スペイン語、統計、スタジオアート、米国の歴史・比較政治学、人文地理学の15分野において成績優秀者対象（AP）クラスを提供しています。

エネルギー・ラボでは、学生が自主的に研究プロジェクトに取り組んでおり、その研究内容には、脳波とDNA、ロボット工学、ドローンとマッピング、そして、教育、地域への貢献、持続可能な活動の導入を期待する世代のために持続可能で健全な将来を作り上げることを目的として、学生たちが率先して取り組んでいる当校独自の包括的な持続可能プログラム「Go Green（緑を保とう）」などがあります。また、航空宇宙局（NASA)、コーネル大学、スタンフォード大学との提携によって、学生に実際に行われている最新の研究に携わるチャンスを提供しています。

当校は、ハワイに位置するというメリットを活かして、ハワイやその文化に根差した教育を行っています。例えば、低学年は、天文学、海洋科学、ウミガメ調査、再生可能エネルギー研究、自由研究、スキューバ資格取得など、「実践的な授業」で学ぶことができます。また、視覚芸術や舞台芸術はもちろん、競技大会があるようなスポーツプログラムには学校全体での参加を強化し、スポーツを通してスポーツマンシップやフェアプレイの意義を学生たちに教えています。

週末は人気のアウトドア体験プログラムを実施しており、学生たちは、地元の非営利団体と一緒に学習活動に参加して、ハワイという遠く離れた土地で今後忘れることのない美しい地域と海でハワイならではの体験を満喫できます。

HPAの夏季4週間滞在セッションは、世界中から集まった入学希望の学生たちが当校の授業や教師陣について知ることができる体験入学です。夏季コースには、充実したアカデミック分野だけでなく、環境管理と認識および持続可能な教育とその実施を積極的に取り入れており、毎年夏になると多くの学生が当校の夏季コースに参加して、ハワイ独特の学習環境で学んで新しい友達作りを楽しんでいます。

HPAの卒業生は全米の大学から高い評価を受けており、名門大学の入学担当者たちが当校の学生たちに個別に会うためにハワイまでやってきます。ここ数年、当校の学生たちは、ブラウン大学、UCバークレー校、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、デューク大学、ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、UCLA、マサチューセッツ工科大学、ニューヨーク大学、ライス大学、南カリフォルニア大学、スタンフォード大学、イェール大学などに進学しています。