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大学の選択

世界中から何百万人もの学生が中等教育を終え、アメリカの大学に留学しています。というのも、アメリカには数多くの選択肢がある上、世界でも有数の大学が存在するからです。しかし、選択肢があまりにも多岐にわたるため、留学先を決めるのは容易ではありません。そこで、自分に最も適した大学を選ぶ上で、この記事を参考にしていただけると幸いです。

アメリカには3000校以上もの大学があり、選択肢はほぼ無限と言っても過言ではありません。したがって、大学を選ぶ際には、自分にとって何が優先事項かを決める必要があります。アメリカの高等教育システムの優れた特徴のひとつは、コミュニティカレッジから専門大学、私立のリベラルアート系大学、公立の大きな総合大学まで様々な形態の大学があり、ほぼ誰でも自分に合った進学先が見つかるということです。また、大学を選択する際には、大学の地理的条件や規模、取得できる学位も考慮する必要があります。

海外から入学申請をする留学生は、特別な課題に遭遇します。これまでアメリカを訪れたこともなければ、興味のあるキャンパスを見たこともない留学希望者もいることでしょう。そういった留学生は、大学の所在地や在学生、教鞭を取る教師について、より慎重に下調べすることが大切です。なぜなら、このような事柄は大学課程の質と同じくらい重要でありえるからです。

長期的な目標達成を念頭に、下調べには時間をかけること

私の最初のアドバイスは、留学の可能性のある大学に関して、じっくり時間をかけて調べるということです。どんな大学が自分に向いているかを知るには長い時間がかかるため、少なくとも入学の12-18カ月前から大学の下調べを始めましょう(アメリカの大学は8月または9月に始まることをお忘れなく)。また、留学生の多くは、高度な大学教育についていくために、ESLプログラムで英語を3-9カ月間学ぶ必要があることも考慮する必要があります。

留学先を決定する過程で、自問すべき事柄は多数あります。
  • どのような教育を受けたいのか
  • 将来の目標は何か
  • 異国で4年間過ごす心構えができているのか
  • アメリカ留学には生活費も含め、全部でいくらかかるのか
  • 将来就きたい職種にはどんな資格が必要なのか
  • 日本政府は、アメリカで受ける教育に対し、何らかの規制を課しているか
  • どんな学生組織に所属したいか
  • 大学を選ぶ際に、信仰している宗教を考慮する必要があるか
  • 入学したいアメリカの大学や専門学校で取得できる学位は、日本政府の承認を受けているか

アメリカの大学に関する情報入手先

1. 教育アドバイザー

アメリカには教育上の選択肢が多いため、関連情報をどこで入手できるかを把握すると、志望校を絞るのに役立ちます。学生の多くは教育アドバイザーから大学に関する情報を入手しています。ここで言う教育アドバイザーとは大まかな定義であり、様々な人物や組織団体がこの役目を果たすことができます。

アメリカ政府には、世界中のフルブライト委員会事務局のみならず、大使館または領事館の広報部門後援の相談センターがあります。その他、日本・米国政府共同機関の「バイナショナルセンター」、AMIDEASTやインスティテュート・オブ・インターナショナルエジュケーションなどの非営利国際教育機関によって運営されている留学相談センターも多数あります。 このような団体は通常、無料でカウンセリングを行っていますが、切手代やコピー代などを別途徴収するところもあります。ほとんどの留学センターでは、アメリカの大学のパンフレットやカタログが置いてあるほか、インターネットで大学情報を入手することができます。また、TOEFLやSAT、GRE、GMATなど重要な標準テストの資料なども手に入ります。留学相談会を開催する相談センターも多く、アメリカの大学や学生生活に関するビデオを視聴後、アドバイザーの話と質疑応答が行われます。 アメリカに留学した経験を持つ親類や友人に相談する学生もいます。人柄を知り、信頼を寄せている人物に、留学先の詳細をじっくり聞くことができるのはいいのですが、このような「内々の教育アドバイザー」の情報は1、2校に限られるということに留意してください。広範囲な情報を得るためには、彼らだけに頼るのは最善とは言えません。 多くの国に、営利の教育相談専門会社があります。このような会社は一般的に非営利団体に比べ、より多くのリソースを抱えている上、アメリカの大学のみならず、数多くの集中英語プログラムと提携しています。相談には手数料がかかるものの、興味のある学校を選び、入学申請やビザ取得の手続きを行ってくれます。 ELSランゲージセンター(ELS Language Centers)の卒業生の多くは、アメリカの大学に進学しています。本校のウェブサイト www.collegedirectory.els.comには、TOEFLなしで大学の学位を取得できる情報(ELSランゲージセンター経由)を掲載しています。 また、日本にいる学生のみならず、すでにアメリカ国内で学校に通っている学生向けに、ELS大学入学斡旋サービスも提供しています。詳細は、nsaidi@els.com(Ms. Nora Saidi 宛て)までEメールでお問い合わせください。

2 インターネット

今どきの学生は、一世代前の学生に比べ、インターネットでより多くの情報にアクセスできるものの、情報過多という問題にも直面しています。そのため、一般的に、インターネットは特定の大学や専攻分野に絞って利用するのが最善と言えます。www.StudyUSA.com を筆頭とする多数のウェブサイトには検索エンジンが付いているので、絞り込み検索ができ便利です。 www.StudyUSA.comやwww.ESL.comは、特に海外在住の学生のためにつくられており、アメリカ留学全般について情報を得ることができます。このようなウェブサイトを利用すると、情報が絞り込みやすくなるとともに、学校プログラム選択やビザ取得、おおまかな学費など、貴重な情報を入手することができます。これらのサイトは、日本語で検索できるほか、学校に直接問い合わせたり、入学申請をすることができます。

3 Study in the U.S.A.誌

本誌には、留学生を歓迎する素晴らしい学校が多数掲載されています。ぜひ参考にしてください。

学校選定要因 中等後教育機関への進学を考慮する場合、アメリカには無数の選択肢があるため、留学先を絞りやすいように、選定基準を集めてみました。次に挙げる基準はすべて重要ですが、基準によっては、各自、重要度が違ってくると思います。これらの要因を頭に入れ、自分にとって最も重要な優先事項は何かを決めましょう。

専攻分野 「メジャー」:
アメリカの大学では通常、他国の大学のように入学時に専攻分野(メジャー)を決める必要はありません。しかし、学びたい分野があらかじめわかっている場合は、志望校に同分野で認可されたプログラムがあるかどうかを調べておくようにしましょう。ビジネスや情報技術のような人気の専攻分野はたいていどの大学でも学べますが、海洋生物学や考古学のようなより専門的な分野に興味がある場合、事前に調べておくことが重要です。

少数の専門的な高等教育機関を除き、アメリカの大半の大学では幅広い種類の科目を学ぶことができます。ほとんどの場合、専攻分野を勉強しながら他の科目も履修することができます。伝統的なリベラルアート(一般教養)系の大学では通常、理系および文系の学士号を取得できると同時に、教授とより密接な関係を築いたり、研究により深くかかわることができるという利点があります。

アメリカには、ビジネスやエンジニアリングなどの専門大学があります。主に専攻分野の科目だけを教える大学を選ぶのもひとつの方法です。しかしその一方で、幅広い分野の科目を教える大学で学びたいとお考えかもしれません。そういった大学では、自分の専攻のみならず、専攻以外の科目も学ぶことができます。

学位および大学院:
学位を取得したい場合は、該当する教育機関に情報請求や入学申請を行うように気をつけましょう。高卒、大学在学中または中退した方は、大学課程(2年間の準学士号または4年間の学士号)に申し込むことになります。ほとんどの大学課程の場合、特定の学位ではなく、大学に申し込みます。

修士号や博士号は、大学院(グラジュエートまたはポストグラジュエートと呼ばれる)で取得しますが、志願する大学院が夜間や週末だけのプログラムではないことを確認しておくことが重要です。というのも、そのようなプログラムだと、正規の学生ビザステータスを満たすことができない恐れがあるからです(MBAプログラムの多くは、夜間や週末だけのプログラムです)。大学院に申し込む場合は、大学課程への入学とは異なり、志望する学部に直接申請することになります。

大学院に進学する場合には、たいていGMAT(ビジネススクール用)やGREのような標準試験のスコアを提出する必要があります。また、4年制大学卒業の学士号に匹敵する学位を有していることが前提となります。

教育水準および評判(ランキング):
アメリカの大学の中には入学競争率が非常に高いところがあります。特に有名一流大学となると、外国人留学生の入学は難しくなります。志望大学に現実的に入学可能かどうかは、教育アドバイザーに相談しましょう。ほとんどの学生の場合、全米上位50校にランクされる大学への入学に固執するよりも、学びがいのある質の高い教育を提供する大学に行く方が現実的と言えます。

各大学の入学選考基準を調べ、あなたの学業成績が基準を満たしているか確かめましょう。また、志望大学に入学できる可能性について、進学指導教諭やカウンセラーに相談してください。アメリカの大学は通常、学生の入学選考に当たり、学業成績のほか、課外活動への取り組みも考慮します。標準テストなどの得点も大切ですが、学校の成績の方がより重要視されます。

所在地:
選択肢が多すぎて留学先を決めかねている学生は、どんな地域に住みたいか、または少なくともどんな地域なら住んでもよいかを考えてみるのも一案です。アメリカに留学している学生の大半は、東海岸や西海岸付近に住んでいます。たとえば、熱帯地域出身の学生の場合、世界的に有名な大学はあるものの、寒冷地であるニューイングランドに住めるかどうか、考慮すべきでしょう。

何か特定の文化活動やスポーツ、レクリエーションを余暇に楽しみたいかどうかも、留学先を選定する上で重要な要因となります。スキーやスノーボードを好む人は、コロラドやバーモントのような山岳地域に魅かれるでしょうし、サーフィングを楽しみたい人はフロリダの大西洋岸、観劇が趣味の人はサンフランシスコやニューヨークに住みたいと思うでしょう。

日本人留学生の中には日本人コミュニティの近くに住みたがる人もいます。そのため、ニューヨークやロサンゼルスのような大都市は留学生に人気があります。その一方で、アメリカ文化にどっぷり浸れるように、「アメリカの真ん中」にあたる中西部を選ぶ学生もいます。実際、全米でも最も重要な研究所を抱える大学の多くは、カンザス州ローレンスやウィスコンシン州マディソンのような小さな都市や街にあります。このような都市は海外ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは比較的に生活費が安く、生活の質の高い「大学の街」としてよく知られています。

土地環境(都市、郊外、街):
留学先を決める上で、学校所在地の規模も、地域同様に重要です。ほとんどの大学は、ニューヨークやサンフランシスコ、シカゴのような大都市にあるわけではありません。先に述べたように、毎年何千人もの留学生が入学する優秀な大学の多くは、小さな都市や街にあります。大都市出身の人は、そのような小都市での生活に馴染めるかどうか考える必要があるでしょう。しかし、毎年何万人もの学生が小さな街の大学に留学していることから、たいていの人は新たな現実に順応できるでしょう。

妥協案として、大都市周辺の住宅地である「郊外」を選ぶという手もあります。郊外には魅力的な大学が数多くあります。郊外の良さは、住宅地の静寂さと国際的レベルの施設が必要とするスペースに恵まれるとともに、都会の華やかさも味わうことができる点です。もちろん、大都会の真ん中にも何百もの大学があります。

アメリカ留学費用:
生活費を含めた留学の全費用を計算してみましょう。このような情報はたいてい、各大学のウェブサイトで調べることができます。私立の一流大学の学費は通常、公立大学より高めですが、私立大学の中には公立と学費が変わらないところもあります。

一般的に、東海岸や西海岸から離れた地域ほど生活費が低く、中にはかなり安いところもあります。カリフォルニア州の優れた大学システムであるカリフォルニア大学とカリフォルニア州立大学は何十もの魅力的なロケーションに分校を有し、学費も良心的ですが、生活費が他州に比べ2倍近くかかるため、カリフォルニアでの留学総費用は高くつく場合があります。

大学の規模:
留学生のほとんどは、研究機関を有する大規模な大学に入学しています。通常、このような大学は公立大学で、所在する州政府からの助成金で成り立っています。カリフォルニア大学バークレー校やウィチタ州立大学などは、海外に住む家族や未来の雇用主などにも馴染みのある「ブランド名」として通っています。しかし、大規模な大学よりも、何百もある小規模の大学の方が適している場合もあります。

小規模の大学の方が一般的に、より「守られた」環境にあり、1クラスの定員も少なめです。学生と講師の数の比率も低いため、留学生に親身に対応してくれる可能性が高く、教育的にも文化的にもアメリカに適応する上で役立つでしょう。また、小規模の大学の方が、大学生活にも慣れやすいかもしれません。

研究に力を入れる大規模な大学には、建築学やエンジニアリングなどのような技術的な専攻分野があり、公立の場合、学費も低めです。このような大学には留学生が多く、日本人留学生もたくさん在学している可能性があります。

TOEFL条件 (またはTOEFL免除):
ほとんどの留学生にとって、TOEFLは不安の種ですが、英語で教育を受けていない限り、ほぼ避けて通れない試験です。各大学によって入学必須条件は異なりますが、通常、有名大学ほどより高いTOEFLスコアが要求されます。したがって、留学希望校の入学条件は事前に下調べしておくようにしましょう。

大学の中には、留学生に最も人気の高い「TOEFLウェーバーオプション」と呼ばれるシステムを有するところがあります。これは、大学付属の集中英語プログラム(または提携英語プログラム)の一番上のレベルのクラスを修了した場合、大学にTOEFL免除で入学できるというものです。ELSランゲージセンターのような私立の英語学校も、TOEFL免除で入学できるよう、数多くの大学と提携関係を結んでいます。

認定制度:
認定(Accreditation)とは、大学やプログラムが全米の教育水準に見合うことを証明するものです。大学の認定の有無を確認することは非常に重要です。無認定の大学で得た単位は、認定大学では認められず、編入できないこともあります。また卒業後、日本政府に学位を認められず、希望の職種に就けないこともあります。

アメリカには、文部省のように全米の高等教育の基準を制定する政府機関はありません。学校が所在する州政府は、学校の経営状態や営業免許を認可しても、教育の質自体は認定できません。

代わりに、アメリカでは大学が寄り集まって組織を作り、独自の基準を設けています。「認定機関」と呼ばれる組織がそれぞれの大学を査定します。基準に見合った大学は「認定」され、認定機関の学校リストに掲載されます。認定校であり続けるには、これらの高い基準を保持する必要があります。

認定の種類:
認定機関には、インスティテューショナル(Institutional)およびプロフェッショナル(Professional)という2種類の組織があります。
日本政府は、上記2種類の組織に認定された大学の学位しか認めないことがあります。インスティテューショナル認定は大学組織自体を認定するものです。プロフェッショナル認定は、法学、医学、工学、ビジネスなどの特定の大学院などによって定められた基準をもとにしたもので、これらの専門職に携わっている者から選ばれた認定官によって決定されます。

米国教育審議会(American Council on Education)から出版されている「Accredited Institutions of Post-Secondary Education」の最新号で認定の有無を調べることができます。学校や最寄りの留学相談センターの図書館などでお探しください。

または、Greenwood Pressから直接購入することができます。
電話:(203) 226-3571、(800) 225-5800、ウェブサイト www.greenwood.comで購入するか(1部 US$75プラス送料)、最寄りの入手先を教えてもらうことができます。

この他、高等教育認定委員会(Council on Higher Education Accreditation)のウェブサイト www.chea.orgや米国教育情報ネットワーク(U.S. Network for Education Information)のwww.ed.gov/NLE/USNEIも参考にしてください。

本誌「Study in the USA」に掲載されている、学位を授与する大学はすべて公式認定されています。また、英語学校など、学位を授与しない学校やプログラムの認定の有無は、それぞれの専門組織への加入状況により異なります。

学校との連絡:
志望校を吟味し、その中から6-8校に的を絞りましょう。そして、これらの学校からさらに詳しい情報を取り寄せます。
本誌の中ほどにある留学資料請求用紙をご利用になられるか、当社のウェブサイト www.StudyUSA.com に行き、オンライン上で資料を請求することができます。留学資料請求用紙が複数枚必要な場合は、コピーしてお使いください。英語学校や大学に入学希望の際は、各志望校の入学事務局にそれぞれ1枚ずつ郵送してください。Eメールで連絡を取る際には、本誌「Study in the USA」で学校の広告を見たことをお書き添えください。学校側から、授業カリキュラムや課外活動等を説明したパンフレットが郵送またはEメールで送られてきます。

大学と大学院では、入学申請先が異なることに留意してください。大学に入学を希望する場合には大学課程の入学事務局に連絡しましょう。大学院進学の場合、入学を希望する学部の部長や大学院の入学事務局に留学資料請求用紙を郵送してください。本誌特製の請求用紙を使用しない場合は、「Study in the USA」誌で学校のことを知った旨をお書き添えください。

以上のような事柄を吟味することで、アメリカの大学に求める優先事項を洗い出し、情報収集を開始することができるはずです。アメリカは、さらなる教育を受けるには素晴らしい国です。皆さんがアメリカに留学されることを心待ちにしています。

コミュニティカレッジ進学 世界中でも、アメリカのコミュニティカレッジ(別名「ジュニアカレッジ」)に匹敵する学校を有する国はそう多くはありません。コミュニティカレッジは公立の短期大学で、準学士号を取得できるほか、4年制大学の前半2年間を修了することができます。留学生の間では、入学条件が低めで、学費が経済的なコミュニティカレッジの人気が高まっています。技術的な分野で準学士号を取得後、帰国する学生もいますが、留学生の多くは学士課程の前半2年間をより経済的な学費で修了するためにコミュニティカレッジに進学し、近くの4年制大学に編入しています。 アメリカのエリート大学の場合、コミュニティカレッジから編入するのは非常に困難です。しかし、コミュニティカレッジで良い成績を納めた学生は優秀な大学に編入し、母国でも一流と見なされる学位を得ることができます。





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